しばらく前に「倫理」とか「道徳」とかを引いてみたら、その語釈に「ふみ行う」という耳慣れない動詞を使っている辞書がたくさんあることに気がついたのですが、 この言葉は、私が知らなかっただけで普通に使われる言葉なのか、そして、いったいどこから来たのか、 気になったので調べてみました。 まず、近代文学からの用例が豊富な「新潮現代国語辞典」を見てみたところ、「ふみおこなう」という項目はなし。 次に、近現代の文章から豊富な用例を採取している「てにをは辞典」を見ても、項目なし。 やっぱり、「ふみ行う」って、使われてないよね。 「日本国語大辞典」には、さすがに用例がありました。 「予平生かくのごとく践(ふ)み…