《前回からのつづき》 blog.railroad-traveler.info ■ガソリンカーの悲劇から生み出されたDMH17 ガソリンエンジンであるGMH17を搭載したキハ42000は、1935年から62両が製作されました。車体は空気抵抗の軽減と、当時の流行を取り入れた流線型の前面をもちましたが、工程数の削減のため半円柱状の独特な意匠になりました。19m級の車体は、当時の気動車としても比較的大型のもので、乗車定員を大幅に増加させました。 一方、変速機構は機械式でした。これは、自動車で言うところのマニュアルミッション(MT)と同じ原理で、クラッチと変速ギアをもつものであるため、総括制御はできない…