《前回のつづきから》 機関車の集中配置は今でこそ珍しいものではなくなりましたが、国鉄時代は関門トンネル用のEF30のような特殊な用途を除いて、あまり例を見たことがないのが筆者の視点です。 というのも、旅客列車を担当する区所と貨物列車を担当する区所は明確に分かれていて、そこに配置される機関車は旧形電機全盛期には配置されている機関車にも違いがありました。しかし、ED60以降の新形電機はごく初期に製作されたEF60とEF61を除いて、ほとんどが客貨両用で使われていたため、旅客列車を担当していた東京機関区にも、貨物列車を担当していた新鶴見機関区にも、EF65が配置されているといったことが当たり前になっ…