前々稿(「高市さんと甘え」)の中で答えないままにしてしまった問いがあった。 それがこの稿のタイトル。 「《甘える》という語は日本語独特のものらしい」と自分の発見について伝えた時、土居健郎の恩師・内村祐之ゆうし(精神科医)は、「そうかね、君。子犬だって甘えるよ」と答えたというエピソードから生まれた問いだった。 師の言葉を「普遍的現象(甘え)を示す言葉が日本語以外にはないなどということはあり得ない」と受け止めて、「先生さえ気づいてないのだから、これはホンモノの発見に違いない」と土居は自信を深めたのだったが、’90年代にこのエピソードを紹介した丸田俊彦(精神医学)は、「いや、内村は、『単に共時的に言…