グリコ・森永事件をモデルにしたミステリー 日本、土井裕奏監督 2018年、京都でテイラーを営む曽根俊也は父の遺品のなかにカセットテープと手帳を見つける。気になってテープを聴くと、それは1984年に起こった昭和最大の未解決事件(ギン萬事件)で犯人グループが使用した脅迫テープだった。その声は子供の頃の俊也のものだった。 事件では俊也以外に二人の子供の声が使われていた。それは犯人グループの一人、元警察官の生島の息子聡一郎と娘の望だった。 一方、大日新聞大阪本社では「ギン萬事件」の特集記事のために文化部の記者阿久津が取材を始める。日本とイギリス、過去と現在が交錯し、多く人がこの事件に関わっていた。 俊…