『しれば迷ひしなければ迷はぬ恋の道』 (知れば迷ひ 知らねば迷はぬ恋の道:司馬遼太郎書き換え) ご存じの方も多いと思われますが、これは幕末の頃、「かの」高名な豊玉先生がお詠みになった名句ですね。豊玉とは新選組副長、土方歳三の俳号。 しかし、司馬遼太郎をはじめとして皆でよってたかって豊玉先生の句を稚拙だとか、駄句呼ばわりしたり、挙句に(〃゚艸゚)プッ とか、馬鹿にしすぎで無礼にも程があります。土方さんにたたき斬られても文句言えません。 この句を含む豊玉発句集は、幕末の動乱のさなか冷徹非道な剣人にして、やがて崩壊する権力側の治安維持組織を率いる重責を担った土方が、一方でイケメンでありながら恋に悩…