「土旺用事」の略。立夏・立秋・立冬・立春の前の約18日間。
元々は清明・小暑・寒露・小寒の後13日目からの18日間だったが、現在では太陽が黄経27度・117度・207度・297度の点を通過する瞬間を含む日から、それぞれ立夏・立秋・立冬・立春の前日までの期間と定められている。
陰陽五行説で、春に木、夏に火、秋に金、冬に水を割り当て、余った土を季節の変わり目に割り当てた物。土用の間は土の気が盛んになるため、土を動かすことや殺生が忌まれる。
狭義には夏の土用(立秋までの約18日間)を指す。俳句で「土用」と言えば夏の土用のことを指す夏の季語である。
さわさわと掃くや土用の青畳 日野草城