春の訪れを感じる頃、わが家では毎年楽しみにしている行事があります。それは、桜を見に出かける道すがら、あぜ道でつくしを摘むこと。まだ少し肌寒さの残る風が吹く中、ほころびはじめた桜の下でつくしの姿を見つけると、「あぁ、今年も春が来たなあ」と実感します。 このつくし摘み、長男がよちよち歩きをはじめた頃からの我が家の春の恒例行事になりました。最初の年はまだしゃがむのもおぼつかなくて、私たちが摘んだつくしを小さな手で持っては楽しそうに笑っていました。今ではすっかり戦力になり、「こっちにいっぱいあるよ!」とあぜ道を先導してくれるまでに。 そうそう、つくし摘みの話になると毎年必ず思い出すのが、長男が田んぼに…