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在日コリアン

(社会)
ざいにちこりあん

在日朝鮮人、在日韓国人のこと。
南北双方を総称する適当な日本語がないため*1、単に「在日」と略して使われることも多いが、それでは他の在日外国人との区別がつかないため、最近では「在日コリアン」という呼称がかなり一般的になってきた。この点には異論もあり、階層や集団によっても呼称の状況は異なるようだ。

他の在日外国人、他国における在留外国人と同様に、彼らの文化に適した生活が構成できるよう、各地にコリアタウンを形成している。コリアタウンでは、ハングルの看板が溢れコリアフード専門店が軒を連ねる。また、昨今の韓国ブームに乗じて、それらのグッズを扱う店も増えている。
有名なコリアタウンとしては、大阪生野区鶴橋周辺、東京新宿区大久保周辺、神奈川県川崎周辺、などが挙げられる。

オールドタイマーとしての在日コリアンについて*2

日韓併合の結果、敗戦時の日本には230万人の朝鮮人が存在したが、敗戦による朝鮮半島の放棄に伴って日本国籍を喪失したこれらの人々のうち、生活基盤が日本に存在したことや、その後の朝鮮戦争と祖国の分裂、日本の経済発展など、さまざまな理由によって日本に引き続きとどまった人々が、いわゆる在日の一世となった。
また、終戦前に日本内地に移住した者以外にも、朝鮮戦争から逃れるため、単に海外移住として日本に渡った在日コリアンも多い。
現在の在日コリアンは、これら人々とその子孫(二世・三世…)からなる人々のことである。

小学生低学年程度の日本語が使用でき、違法団体(暴力団・右翼団体など)に所属していなければ帰化は可能だが、一部の在日コリアンたちにとっては帰化に対する抵抗感は根強いものがある。
理由としては、日本が国籍について血統主義をとっており、二重国籍を認めていないこと。帰化は民族としてのアイデンティティの放棄である、とされてきたことなどがあげられる。

在日コリアンの中には通名として日本名を名乗る者も多く、戦後に日本に渡ってきたものを除けば、初等教育の段階から日本語を学習している場合も少なくなく、一見しただけでは在日コリアンであるとはと気づかないこともよくある。
また、在日コリアンの二世三世・・・の中には、日本での生活に溶け込み、出生時からずっと日本語環境で育ってきたために、母国の言語がまったく話せない者、時には朝鮮半島が地球上のどのあたりにあるのかすら知らない者も多数おり、こういった点が在日コリアンのアイデンティティとして問題である、とする声もあるようである。
上記の点から、日本人との区別が非常に困難で、見分けがつかない事に乗じ、日本国内で活躍する芸能人・スポーツ選手などを「実は彼(彼女)は在日コリアンだ」、との噂が出ることがしばしばある。これを「在日認定」と称することがある。(※後日に自身から、朝鮮・韓国系であると名乗ったケースは少なからずある。前田日明や桧山進次郎・和田アキ子など)
  また、犯罪者や不祥事を起こした者などに対して、そのような噂が流れることもある。これらの噂は日本国内のみならず、南北のコリアンによって「同胞」として語られる事例も存在する。巧妙な噂になると、通名ではないコリアンネームの本名、親や祖先の名前や出身地を挙げるなどして、信憑性を持たせているものも少なからず存在する*3
しかし、それらの「在日認定」「同胞認定」の大多数は根拠のない、単なる噂話に過ぎず*4、また仮にそれが事実であったとしても、噂の本人がまったく言及しないなどの理由で、証拠不足で噂のままになっていたりする。

*1:厳密には「朝鮮」がこれに当たるが、(特に韓国に対して呼ぶ場合に)差別語だとする意見が多い。

*2:在日韓国人には戦前あるいは戦後間もなく日本来た在日韓国人と近年日本に留学就職などでやってきた韓国人がある。前者をオールドタイマー後者をニューカマーと呼ぶ。

*3:例として、筑紫哲也が朴三寿の通名であるとするデマが挙げられる。◆ 美しい壺日記 ◆ 筑紫哲也(朴三寿)というデマ

*4:サッカー選手の中田英寿も、このような噂を立てられた一人である。本人は勿論これを否定

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