一口がなぜ「いもあらい」と呼ばれるようになったのか。 その由来については諸説あるそうです。 有力なのが、東京都千代田区にある「太田姫稲荷神社」、 旧名「一口(いもあらい)稲荷神社」の縁起を根拠にする説。 小野篁(おののたかむら)という平安初期の公卿が、 遣唐副使というお役目を断ったため、 隠岐の国へ流罪になったそうです。 この人、昼間は朝廷で官吏を、 夜間は冥府で閻魔大王の補佐をしていた なんて伝説を残す異能の人だったようです。 で、隠岐の島へ渡る際、 荒れ狂う波間に白髪の翁が現れて言うには―― もし疱瘡(いもがさ)を患えば一命はおぼつかない 我が像を常に祀れ ご神託というやつですね。 伏線も…