福祉や医療、商工業など多様な背景を持つ住民が一堂に集まり、音を介した街づくりの可能性を探る対話が行われた。テーマは「地域×音楽」。参加者それぞれが「落ち込んでいる時は聴く気力もなくなる」「チャリを漕いでいたら口ずさんでいた」といった、音楽との正直な関係を持ち寄るところから、場は静かに動き出した。 対話を通じて見えてきたのは、「居場所」の定義の更新だった。居場所とは建物や部屋のことではなく、「あそこに行けば誰かいる」という安心感そのものだという気づきが、参加者の言葉の中から自然に生まれた。駅前で月に一度ギターを演奏し続けることで、名前も知らない人が声をかけてくれるようになり、会いに来るファンが生…