岩波文庫158ページ「この得道は、極大同小、極小同大の超仏越祖なるなり。大の有にあらざる、小の有にあらざる、疑著ににたりといへども威儀行仏なり。」 (尽大地、尽乾坤とはどういうことかということは)極めて大きなものは(見方を変えれば)小さいということと同じであるし、極めて小さいということは大きいということと同じである。そのことにより仏を超越し、仏祖を超越するのである。大でもないし、小でもない、疑うかもしれないが、そのような態度で行動するところに仏としての威儀があるのである。 人間の頭の中で「大きい」とか「小さい」とか考えて、その考えに囚われてしまう。その結果間違った、おかしな行動をとってしまう。…