「国木田独歩碑」は城山の本丸外曲輪の入口、冠木門の土台跡に立っている。城山に建てるなら場所はここではないような気がする。 「春の鳥」を読めば自ずと天守台のある本丸の内に建てるのが適っているような気がする。「白痴の少年、六蔵」の側に立っていて欲しい気がするのである。独歩は本丸の「草を敷いて身を横たえ」読書をし瞑想をした。やはり碑は本丸に立っているのが相応しい。 それに「独歩の道」は武家屋敷からの本来の道を拓いてやったらどうかと思うのである。今の独歩の道は独歩の時代には未だ存在しなかったのであるから。独歩の愛した城山を独歩と共に登るにはこの道では無いと思うのである。それは「登城の道」のように人一人…