<ダーウィンの不安> ダーウィンは『種の起源』を著して従来の世界観を根底から覆しました。そのダーウィンは若い時から自分でもよくわからない不安に苛まれていました。今の医学的知見から見ると、ダーウィンの病気は「パニック障害」ではなかったのかと推察できます。チャールズ・ダーウィンは父ロバート・ダーウィン、母スザンナ・ウエッジウッドのもとに、1809年イギリス中部のシュルーズベリーで生まれました。祖父も父も医師、母の実家はあのウエッジウッドの製造元。ケンブリッジ大学を卒業後、22歳の時、ビーグル号で世界一周の旅に出かけ、植物学、動物学、地質学の観察と標本採集を行いました(『ビーグル号航海記』はその学術…