堯(ぎょう)曰わく、咨(ああ) 爾(なんじ)舜(しゅん)、天の厤数(れきすう)は、爾の躬(み)在り。允(まこと)に其の中を執(と)れ。四海困窮(しかいこんきゅう)せば、天禄(てんろく) 永く終えん、と。舜も亦(また)以て禹(う)に命ず。 曰わく、予(よ)小子履、敢(あ)えて玄牡(げんぼ)を用い、敢えて昭らかに皇皇たる后帝(こうてい)に告ぐ。罪あるは敢えて赦(ゆる)さざらん。帝臣蔽(おお)わざるは、簡(えら)ぶこと帝の心に在ればなり。朕(ちん)が躬(み)に罪有らば、万方(ばんぽう)を以てする無かれ。万方罪有れば、罪は朕の躬に在り、と。 周に大賚(たいらい)有り。善人是(こ)れ富む。周親(しん)有…