日本維新の会の代表選挙が終わり、予想通り吉村洋文大阪府知事が代表に決まった。先の総選挙では、与党過半数割れは達成したものの、自ら議席を減らしてしまった。「第二自民党でいい」などと、与党に近すぎる姿勢が嫌われたのかもしれない。 大阪維新の会に発する同党の歴史は、塩田潮著「解剖日本維新の会*1」に詳しい。停滞していた大阪経済の復活に向け、行財政改革を地方から実践するという「堺屋思想」に基づき、政策の浅田均、求心力の松井一郎、発信力の橋下徹のトリオが力を発揮したとある。 2010年代に、身を切る改革を断行し、議員定数削減や施設の統廃合を進めた結果、 ・企業収益、雇用、年収、健康、学力、犯罪などほとん…