第12講 C-4 日常は繰り返しであり変化に乏しい。しかし、この日常があるからこそ非日常があるのだ。非日常に何を思うかは人それぞれだが、たいていは日常にはない体験や経験を得ることが多いだろう。日常に対して非日常という言葉を用いているのだから、これは当たり前のことかもしれない。しかし、言葉の上での、定義上の解釈をしなくとも、実感として分かると思う。ありきたりの日常、いつも通りの日常、それらの日常は、「ありきたり」とか「いつも通り」などといった形容をしようがしまいが、「日常」の一言で完結しているし、何ら不足はない。 日常も非日常も人によってその内容は異なる。外食が日常という人もいれば、非日常という…