かつて大学のトイレは落書きで溢れていた。もちろん猥雑な記述もあったが、真面目に書かれた政治的記述もあった。学生運動勧誘の文章もあったと思う。 不特定の人たちに自分の書いた文章を読ませるためには、かつては出版か、ビラとして配るか、壁新聞、落書きぐらいしかなく、ビラや壁新聞、落書きは手間や場所の問題があり、かつ手書きの文字は信憑性が低く見られた。落書きは言わでもがな、である。出版はハードルが高く、専門家が専門知識を持って書くものとイメージされていた。 しかしインターネットの普及、IT技術革新のお陰で、誰でも簡単に無料でブログを書き、公開できるようになった。 差別、誹謗中傷、著作権の侵害、がなければ…