書店の経営者と車座対話を行う斎藤経産相(右から4人目)=4月17日午後、東京都港区 書店は新しい世界への入り口である。かつては、どこの街にも1軒や2軒はあった。 ところが今、そんな街の書店が危機にひんしている。出版科学研究所の調べでは、日本の書店数はこの10年で約3割も減った。 減少に歯止めがかからぬ中、経済産業省が振興支援に乗り出す。書店を文化の創造基盤、コンテンツ産業の一部と捉え、対策を検討するプロジェクトチームを発足させた。有効な対策を講じてもらいたい。 背景に活字離れもあるが、出版業界も様変わりしている。出版物の推定販売金額は、新型コロナ禍の需要増で近年少し持ち直したものの、平成8年を…