歌舞伎座第二部を観劇。入りは七分と云ったところか。以前はガラガラと云う時もあったが、最近は流石にそう云う事はなくなった様だ。しかし團十郎襲名の満員の客席は、本当に熱気に溢れていた。拍手の厚みも違う。今は大向うが一部の人に限られているので、せめて盛大な拍手で舞台を盛り上げたいものだ。 幕開きは『壽恵方曽我』。正月興行の定番「対面」の改訂新作狂言だ。筆者は千秋楽に観劇したのだが、何と高麗屋が濃厚接触者となって休演となってしまった。幸いご本人に体調の変化はないとの事。四月には『ラマンチャの男』のファイナル公演もある。早く元気な舞台姿を見せて欲しい。その高麗屋が勤めるはずだった祐経は歌六、幸四郎の五郎…