変食だけど美味である 夕食に出たトンカツを少し残しておいて、これにソースをかけまわして置いておき、翌日、脂が浮いて固まったそれを熱々の御飯で食べるのがたまらなく美味い というようなことを池波正太郎さんのエッセイで読んだ気がする。 どうしてそんなものが美味しく感じるのかと思ってやってみたが、特別のけぞるほど美味しいかというとそうではない。 が・・・固まった脂分と衣にたっぷりとシミシミのソースをまとった冷えたトンカツを熱々の御飯で迎えるのは、たしかに高血圧になりそうな、胸やけしそうな組み合わせではあるが、美味いのである。 変食には、ちょっとした背徳感のある食や調味料組み合わせが多く、その美味しさを…