こうの史代さんの「夕凪の街 桜の国」という漫画を読んだ。 広島で被爆して、それでも生きた女性(皆実さん)は、広島が復興した後も、当時の凄惨な広島と今の広島に違和感を感じている。 あんな状況だったのに、みんな、それを覚えてないの?と。 それでも日々、生活をしている。でも、忘れていない。少なくとも、彼女の目には、みんな忘れているように見えている。 でも彼女は忘れていない。 自分の浅ましさだったり、見捨てた罪悪感、生き残った引け目を感じるからこそ、幸せになるのを避けている。幸せになる資格がないと。 最終的には、彼女は23歳で亡くなった。 当時をどうにか生きられても、こうやって数年後、十数年後に影響が…