総務官僚の接待をめぐる一連の文春砲は東北新社の接待問題から始まった。 まず、この東北新社に所属する “スガ長男” が絡んだスキャンダルという面を前面に出して世間の耳目を引きつけてから、山田・内閣広報官を舞台に引っ張り出し……、谷脇・総務審議官に「他にはありません」と言わせて、翌日に実はNTTからも接待されていました……という展開に、最初からNTTが「本丸」で、出す順番を逆にしたのではないかと指摘する人もいる。広範な情報網といい、情報小出しの絶妙なタイミングといい、文春おそるべしだが、文春の「役割」はいつもそこまでで、あとは野となれ山となれだ。しかし、これは一時的に騒いで終わりにしてよいような単…