精神科医であるヴィクトール・フランクルによるノンフィクション。
自身の強制収容所での経験をもとに書かれている。原文は1947年に出版。「言語を絶する感動」と評された。日本では1985年の霜山徳爾による翻訳のほか、2002年には池田香代子訳による新版が出版されている。
夜と霧――ドイツ強制収容所の体験記録
夜と霧 新版
アラン・レネ監督による映画作品。
1955年にフランスで公開。第二次世界大戦中のホロコーストを告発したドキュメンタリー。日本では1961年に公開された。
夜と霧 [DVD]
またまた深夜すぎまで本を読んでしまって寝不足気味です。でもちょっと湿度がある朝で寝覚めは良かった。 「夜と霧」 こういった魂を揺さぶる良書はもっと若いうちに読んでおくべきでした、といったのが率直な気持ちです。絶望の淵に立たされたときに読むと心が救われる本かもしれません。 著名な精神科医(博士)による、ナチス強制収容所での実体験記。被収容者の精神的な変容の推移を淡々と述べた内容が前半、後半はそこで奇跡的に生還するために必要だった事、突き詰めると生きる意味とは、まで綴った哲学書のような体験記です。 いわゆるホロコーストの悲惨な惨状を長々と述べた文学作品ではなく、理論的な推論を伴い(精神医学の権威な…
8時ごろ目が覚めてまたもや布団のなかでだらだら過ごす。私基本的に休日の午前中ないです。 お昼、夫と買い物がてら車のガソリンを入れに行く。家の近くのガソスタはレギュラー170円超していましたが少し離れたところだと163円だった。相対的に安いというだけですが……。ちなみに私はもう十五年近く車に乗っていないペーパードライバーなんですが、そろそろ運転もしたい……。ただ夫が乗る車は大きくてなんかこわい、できれば軽がいい。実家に帰ったとき親の車で練習しようと思っていたら最近マニュアル車に買い替えたとのこと。私、AT限定……。 午後、「夜と霧」を読む。 強制収容所のことはもちろん知識としてあり、昔アンネの日…
精神の自由などいつでも奪えるのだと威嚇し、自由も尊厳も放棄して外的な条件に弄ばれるたんなるモノとなりはて、「典型的な」被収容者へと焼き直されたほうが身のためだと誘惑する環境の力の前にひざまずいて堕落に甘んじるか、あるいは拒否するか、という決断だ。 人間はひとりひとり、このような状況にあってもなお、収容所に入れられた自分がどのような精神的存在になるかについて、なんらかの決断を下せるのだ。典型的な「被収容者」になるか、あるいは収容所にいてもなお人間として踏みとどまり、おのれの尊厳を守る人間になるかは、自分自身が決めることなのだ。 ヴィクトール・E・フランクル『夜と霧』 私たちは「外的な条件」で自分…
身内を特別扱いした厨房係を責めるつもりはない。だれもが遅かれ早かれ生死の分かれ目に立たされるという状況で友達を優遇した人間に、だれが石を投げる気になるだろう。石を手にするなら、自分がその立場だったらやはりそうしないだろうか、と胸に手を当てて考えてからにするべきだ。 ヴィクトール・E・フランクル『夜と霧』 私たちは普段の生活において口や態度には出さなくても息をするように人のことを責め立てていることが多い。 なんであの人はああなんだろう。 なんでこの人はこうなんだろう。 まったくわかってねぇなー。 私だったらこうするのに。 そうして他人を責め立てることによって「わかっている自分」、「優秀で善良な自…
現場監督がなにも知らないくせにわたしの人生を決めつけるのをただ聞いているしかなかったとき、わたしはかっと頭に血がのぼった。 ヴィクトール・E・フランクル『夜と霧』 私たちは相手のことをありのままに捉えているようで、実際は自分の中で相手を決めつけて見ている。 「相手はこういう人間だ」というふうに決めつけ、そういう思い込みを紛れもない真実であるとみなして相手と接している。 それは相手も同様で、相手も私のことを「この人はこういう人間だ」と決めつけ、その思い込みの中で私を捉えている。 私が相手をありのままに捉えることができず、自分の思い込みの中でしか相手を捉えられないように、相手もまた私のことをありの…
確証バイアスとは、自分の都合のいい情報ばかり集めて、自分にとって都合の悪い情報は無視する傾向のことです。人間は見たい世界しか見ないのです。 安達裕哉『頭のいい人が話す前に考えていること』 このような人間は、過酷きわまる外的条件が人間の内的成長をうながすことがある、ということを忘れている。収容所生活の外的困難を内面にとっての試練とする代わりに、目下の自分のありようを真摯に受けとめず、これは非本来的ななにかなのだと高をくくり、こういうことの前では過去の生活にしがみついて心を閉ざしていたほうが得策だと考えるのだ。このような人間に成長は望めない。 ヴィクトール・E・フランクル『夜と霧』 自分にとって都…
2羽いたうちの1羽はすでにブログで書いていた通り卵を産んでいましたが、もう1羽も産み始めました!やはり先から産んでいる鶏の卵の殻と比べると色が薄めです! これも日毎に色、大きさ、味など安定していくそうです(*^▽^*) まだ成長中の岡崎黄斑も大きくなってきているので、今後が楽しみです! 小屋から出してやると、足で土を掻き掻きしてツンツン嘴でつつきます。多分ミミズとかを探しているっぽいです!食べるための運動、、、いいですね( ̄▽ ̄) コンビニでピッと買えばお菓子が買える我々とは違います!! こうして小屋から卵をとってくるたび思うんですが、鶏の身体から毎日1個産み落としているものを食べてるんやなぁ…
『夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録』/ヴィクトール・E・フランクル/霜山徳爾訳/みすず書房/1961年刊 『夜と霧 新版』/ヴィクトール・E・フランクル/池田香代子訳/みすず書房/2002年刊 新型コロナウィルス感染症が蔓延して、政府が初めて緊急事態宣言なるものを発令した直後のことだった。マスクや消毒液に加えて食料品も品薄になり、ネット上ではトイレットペーパーが転売されていた。 「いいこと思いついた」 当時の上司が突然そう言って、オフィスから出ていくと、両手にトイレットペーパーを抱えて戻ってきた。 「やった、やった。これでしばらくはもつでしょ」 還暦を過ぎた人のはしゃぐ声を背中に聞きながら、…
夜と霧から。 ナチスにとらえられた精神科医のフランクルは いつ抜け出せるかわからない強制労働収容施設で二年間生き延びました。 「未来に希望を抱き続けたからだ」 希望とは。 未来に希望を抱けば 例え三食の飯がお粗末でも、 強制的に労働されていたとしても、 同じ部屋で寝ていた友が朝を迎えたら冷たくなっていたとしても 笑顔でいられた、成長ができた、『人間』でいられた。 では、自分はどんな希望を抱けば成長できるのか。 やればいいことをやらない。先送りにする。 成長を堕落に変えて日々を過ごしている。 最近思うのは、面接官と自分の会話である。 俺はそこで自分の人生を語って面接官を笑わせる想像をよくする。 …
戦争 って… 尊厳 根こそぎ 奪う 文化 発展の 差異 こえて 手引き書でもあるかのように おんなじ 極悪非道 くりかえす 『夜と霧』 読んでいたときも いまと おんなじくらい 沈んで 心身 落ちてた それから コロナは猛威ふるい また あってならぬ戦争が おきた… V・E・フランクルは その 著書の すべてに 尊厳さ を こころして 書きつらぬいている だから 病的こわがり 意気地無しの このわたしも おしまいまで 読みおおせることできた と そして まっとうな宗教 であるならば おおよそ 似通って いちばんに 人間の尊厳さを 蔑ろにはしない ということ 説くだろう と そう おもった どう…
【こころの時代 宗教・人生】4月21日(日)から始まる新シリーズこころの時代 「ヴィクトール・フランクル」 【放送】[Eテレ] 毎月第3日曜日(全6回)午前5:00 ~ 80年前、600万のユダヤ人の命を奪ったホロコーストを生き延びた精神科医、ヴィクトール・E・フランクル(1905~1997)。戦後、強制収容所の体験記『夜と霧』で世界的に有名になりましたが、フランクルが伝えたかったのは「どんな苦境においても生きることには意味がある」というメッセージでした。フランクルはなぜ、数えきれないほどの苦難を経験してもなお、人生を肯定できたのか。今シリーズでは、全6回にわたり、フランクルが遺した膨大な著作…
気温こそ高くないが、やはり雪がなくなり、日が長くなると「春」って感じがしますよね。 弊社は若い新入社員が大量に入ってくることはなく、ついでに私自身の業務も変わることはなく、あまり節目を迎えるという感じのしない4月のスタートですが、気負うことなく、今まで通りに「のらりくらり」とやっていきたいと思います。 週間走行距離は56㎞。 しばらくは50~60㎞ぐらいが目安かな。 今は治ったんだが、左肩を痛めていたこともあり、スイム練はおやすみ。 プール付きのジムに通い始めてから、このザマだ。 その代わり、ジムのスピンバイクや風呂を無駄に使って、月会費の元を取ろうという作戦に出ています。 ポイント練習も入れ…
ムソルグスキー Modest Mussorgsky (1839-1881) 死の歌と踊り Songs And Dances Of Death (1875) text:Arsenyi Golenischev-Kutusov data & others close 1 子守歌 / 2 セレナーデ / 3 トレパック / 4 司令官 01 / 02 / 03 / 04 1 子守歌 Lullaby (1875/4/14)詩:クトゥーゾフ Stonet rebyonok, svecha, nagoraya, 子供はうめいている、ろうそくはほとんど燃えつき、 Tusklo mertsayet krugom…
*この記事の一部は、以前「対物性愛と人形愛の序説:非対人性愛・万物のジェンダー・対物倫理」という講演、および「アニメイトな類縁関係・非ヒトな家族:前近代東アジアの冥婚から現代のフィクトセクシュアル婚まで」という会議論文で発表されました。 少し前に、私はエイミー・マーシュの論文「対物性愛者の愛(2010)」を漢語に翻訳しました。この論文は対物性愛者の貴重な経験の記録ですが、理論部分にはいくつかの躊躇があります。マーシュは「モノ人格化共感覚(object personification synesthesia)」が対物性愛の「成因(cause)」である可能性を提唱し、「マーシュのヒト/モノ親密さス…
不定期読書感想文。 以前 読書日記 2024年2月14-20日 で「後日出します」と書いていたカート・ヴォネガット・ジュニア(伊藤典夫訳)『スローターハウス5』の感想です。 これも『百年の誤読』のおすすめ本です。ここですすめられてなかったら一生手に取ることはなかったと思われる本です。一応ジャンルはSFなんだと思いますが、SFとして読まなくても十分読めます。というか、どちらかというと戦争モノかもしれない。ヴォネガット本人が実際に経験したドレスデン無差別爆撃を軸に、ストーリーは主人公を「ビリー・ピルグリム」という人物に据えて語られますが、作中で何度か「わたし」として本人が出てきます。つまりこれは三…
未だにそれがよくわからない。自分の問題は、とても向き合い難い。 今日は事前に会社に休みを貰って、グループホームの説明を聞きに行ってきた。 大体8~9万円ほどあれば、特に問題なく生活していけそうな感じであったし、不安の一つである「転居を始めたものの、仕事に挫折して費用が払えなくなったらどうするか問題」は、生活保護が取れるので心配しなくても良いとのこと。(本当か・・・) であれば、さっさと見学に行って、転居すればいい話になる。 なんだろう。一体なんなんだろうか、この消化不良な感じは。あんなに悩んで苦しんでいたことが、あまりにあっさりとし過ぎて「え・・・?」ってなるような。 デイケアの職員さんと話し…
―借りてきた本リスト― ・「蒼路の旅人」上橋菜穂子 偕成社・「教養としての「ローマ史」の読み方」本村俊二 PHP研究所・「一握の砂」石川啄木 朝日新聞出版・「天と地の守り人 第1部」上橋菜穂子 偕成社 ・「天と地の守り人 第2部」上橋菜穂子 偕成社・「天と地の守り人 第3部」上橋菜穂子 偕成社 ―購入した本― ・「それでも人生にイエスと言う」V・E・フランクル 春秋社・「夜と霧 新版」V・E・フランクル みすず書房・「世界でいちばん幸せな男 101歳、アウシュヴィッツ生存者が語る美しい人生の見つけ方」エディ・ジェイク 河出書房新社・「NHK「100分de名著」ブックス フランクル 夜と霧」諸富…
吾輩はポンコツである。 3月は9冊の本を読むことができたので、割と読書が捗った月だった。 今回は読書記録として読んだ本のアフィリエイトリンクを記録しておくので、気になる本があったら是非ポチってみてほしい📕 また、気が向いたら3月読んだ本の中から「個人的にお気に入りの本Best3」の紹介などやろうかなー。 とりあえず今月読んだ本はこちら👇 1冊目 (function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){arguments.currentScript=c.currentScript||c.scripts[c…
説明不要のゾンビ映画の金字塔。 このロメロの処女作の貢献は半端なく、 その影響力も絶大。 0から1を生み出した典型である。 さて1968年のこの作品は、 大衆化した人々の没個性だったり、 それに飲み込まれていく社会。 そこへの不安を煽ってくる。 『ゾンビ』にもその怖気は色濃い。 某アイドルグループの曲の様に、 自己を持たない多数派に埋め尽くされる時代への警鐘とも取れる。 僕は、フランクル『夜と霧』 この書にある、ホロコースト、収容所、 それらの環境下について読む時、 ロメロが陽炎のごとく浮かび上がる。 言葉に出来ないモヤモヤ。 それをロメロ作品から感じた幼年期。 そして、 その漠然とした不安は…
著者:佐野眞一 発行元:新潮社 阿片王 満州の夜と霧まとめ 阿片王 満州の夜と霧を読んだ理由 阿片王 満州の夜と霧目次 阿片王 満州の夜と霧感想 阿片王 満州の夜と霧まとめ 日本の植民地であり、人工国家であった満州。その満州の地で活躍し、阿片王となった里見甫の人間関係を追った本。ただただ凄いとしか言えない。そして、戦争中に繰り広げられた日常生活にただただ驚くばかり。阿片お勝ちだけでなく、情報の重要さを知っていたのがポイントなのよね。 阿片王 満州の夜と霧を読んだ理由 電通の成り立ちを知りたかったので 仕事に活かせるポイント 無駄にはぶりのいい人には近寄らない 阿片王 満州の夜と霧目次 団子坂の…
1日購入 飛ぶ男 安倍公房 (新潮文庫) 七月に流れる鼻/八月は冷たい城 恩田陸 (講談社文庫) 読書 チンギス紀 十 星芒 北方謙三 (集英社) 210p〜読了 本屋で立ち読み 瑕疵借り 奇妙な戸建て 松岡圭祐 (角川文庫) 152p〜読了 ナイトランド・クォータリーvol.27 蟄居/幽閉/籠城 〜潜み棲む恐怖 (アトリエサード) 1p〜7p 母影 尾崎世界観 (新潮文庫) 46p〜65p 2日読書 ナイトランド・クォータリーvol.27 蟄居/幽閉/籠城 〜潜み棲む恐怖 (アトリエサード) 8p〜17p 母影 尾崎世界観 (新潮文庫) 66p〜93p 紙魚の手帳 Vol.12 (東京創元…
読んだ本 観た映画 読んだ本 3月の読書メーター読んだ本の数:5読んだページ数:1271ナイス数:31夜と霧 新版の感想壮絶な収容所生活にやや気後れしながら読んだ。そういう状況にあって「苦悩に値する」高みに到達できるか自信がまったくない。苦悩に直面したときこそ響くんだろうなと思いながら読んだものの、この本の言葉が真に腑に落ちる日がいつか来るんだろうか。 「最期の瞬間までだれも奪うことのできない人間の精神的自由は、彼が最期の息をひきとるまで、その生を意味深いものにした。なぜなら、仕事に真価を発揮できる行動的な生や、安逸な生や、美や芸術や自然をたっぷりと味わう機会に恵まれた生だけに意味があるのでは…
風のように ふわりと 軽く 飄々と♪こんにちは風◯りです☺️ 皆さまいかがお過ごしでしょうか❓ さて皆さんはとっての『生きがい』とは何でしょう❓突然そんなことを聞かれても…即答できる人はどれくらいいるのかな🤔 まぁ中には『仕事』『家族』『夢の実現』など即答できる人も(いるはず)…。 では私の『生きがい』は…🤔思い付かない💦 のだりくだりと生きてきたからか…😅深く考えたこともない💦強いて言うなら『猫』か…😅 今回はそんな『生きがい』→『生きる意味』についての書籍の紹介を📖 『それでも人生にイエスと言う ヴィクトール・E・フランクル著』 それでも人生にイエスと言う [ ヴィクトル・エミール・フラン…
お疲れ様です。えのきいなです。 時間の感覚が崩れていつ起きていつ寝たのか分からなくなった。 とりあえず日曜の朝に起きれたので起きている。 サックリ記事を書いて…メルカリの梱包をします… ------ ・最近の仕事 →障害者雇用のおじいちゃんが4月から在宅になるので、引継ぎのラストスパートをかけていました。とりあえず内容は一通り分かるようになったかな…多分… 4月から組織体制の変更もあり、業務の配分が変わって忙しくなるのかなと思ったら なんか…全然増えないどころかむしろ減ったまである…え…?暇すぎる… まぁ仕事なくなったらなんか…もらえばいいか…なんかあるやろ… --- そんななか、てんかん持ち…
メインブログ(管理職おすすめの仕事に役立つ本100冊+)では、基本的に読んだ順・再読した順に投稿しています。 ブログ開始から一定期間経過し、100冊超がストックされてきたので、体系別に分類し、メインに合わせて随時更新していきます。 冒頭の目次から、気になる項目を選んで、それぞれの本の説明をお読みいただければと思います。買って読みたい本、実際の仕事に役立つ本が見つかれば幸いです。 ランキング参加中読書ランキング参加中知識ランキング参加中書評 Ⅰ.世代別 (1)社会人初期 (2)社会人中堅 (3)管理職1年目 Ⅱ.目的・シチュエーション別 (1)社会人の基礎 1.文章力を鍛える 2.思考法を鍛える…