【あらすじ&ひとりごと】 今回読んだのは、窪美澄さんの小説『夜空に浮かぶ欠けた月たち』(2023) 東京の片隅を舞台に様々な心に傷を抱えた人たちが少しずつ救われていく物語です。 六篇からなる連作短編集で「キャンベルのスープ缶」「パイプを持つ少年」「アリスの眠り」「エデンの園のエヴァ」「夜のカフェテラス」「ゆりかご」が収められています。 ●地方から上京し大学という新しい環境で、周りと違う自分を痛感し孤立していく澪(みお)。しだいに学校へ行けなくなり、バイト先の純喫茶「純」の店主・純に椎木メンタルクリニックを紹介される。 ●忘れ物や約束が守れず、仕事と私生活で苦しむサラリーマンの直也。自分はADH…