4月の終わり、町の外れにある一軒家。 夜風が激しく窓を叩きつけ、バンバンと音を立てる。 部屋の中は、古いオルゴールの音が 不気味に響き渡っていた。 そこに住むのは、1人暮らしの老女。 老女は、夫を亡くして以来、 ずっとこの家で孤独な生活を送っていた。 その夜、老女はいつものように オルゴールを聞きながら、編み物をしていた。 しかし、ふとオルゴールの音色が 変わっていることに気づく。 音色は歪み、不気味な響きを帯びていた。 老女は背筋がぞっとし、オルゴールを止めた。 すると、突然、部屋の明かりが消えた。 老女は慌てて懐中電灯を灯し、辺りを照らした。 その時、窓の外に人影を見た。 老女は恐怖で声も…