大学に入学したのは、1980年でした。言われるがままに行動し、自分から動くという事のなかった私は、なにをしたらいいのかわからず、ぼんりやとしていました。その時に誘われたのが演劇のサークルです。入部して驚いたのは、演劇は、文系の部活ではありませんでした。毎日、腹筋、背筋、ストレッチ、発声の訓練をやらされる、体育会系だったのです。それでも、他人の人生を生きる体験などした事のない千代子には、おもしろい経験でした。つかこうへい事務所、加藤健一事務所、夢の遊眠社、夢中になって観ました。あの頃のチラシ、とっておけばよかったなあ、なんて時々思い出します。