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大伴家持

(一般)
おおとものやかもち

奈良時代の公卿・歌人。三十六歌仙の一人。
父は大納言大伴旅人、母は大伴郎女。弟には大伴書持がいる。叔母は大伴坂上郎女で、その娘が家持の正妻であり従妹でもある大伴坂上大嬢。
養老二(718)年頃生、延暦四(785)年没。
天平年間は内舎人として聖武天皇に近侍して作歌。天平十八(746)年からは越中守となって赴任した先で、数々の作品を残した。『万葉集』の編纂にも大きな役割を果たしたとされる。
その一方で、古代豪族大伴氏の首長として、衰えつつある一族の復権と団結を目指した。越中守からの帰任後は、藤原仲麻呂(恵美押勝)を排除しようとして失敗、天平宝字七(763)年に薩摩守へと左遷。宝亀十一(780)年に参議、翌年には従三位となるが、延暦元(782)年には氷上川継の変に連坐して解官。許されてから中納言に登り、征東将軍在任中に没したが、死後、藤原種継暗殺事件の首謀者とみなされ、除名。大同元(806)年に復位と、激動の人生を歩んだ。

かささぎの渡せる橋におく霜の白きを見れば夜ぞふけにける
(百人一首 006/新古今和歌集 巻第六 冬歌 620)

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