▶先日本棚を整理している時に、「太子河」という大判の本(A4版で380ページ)を見つけた。太子河と聞いて俄かに分かる日本人は極めて少ないと思われるが、中国東北地方(旧満州)を流れる河の名前である。この本は、かつて私が義父からもらったものであるが、もらった後もページを殆ど開かないまま、我が家の本棚の最下段に眠っていたものである。奥付を確かめると1992年11月の発行とあり、発行元は本渓湖会とのこと。義父は編集委員会のメンバーとして、この本の発行に深く関わっていた。 ▶義父は大正10年(1921年)の3月生まれなので、生きていれば今年で103歳となる。しかし平成6年(1994年)10月に、自宅で昼…