日本の道路交通法で排気量400ccを越える大きなバイクのこと。広義ではそれに乗る為の大型自動二輪免許も指す。*1
略称は「大自二」。大型二輪免許では、日本国内で登録できるすべての二輪車を運転することができる。
かつては排気量の制限のない二輪免許と、教習所で取得できる中型限定二輪免許があり、前者が大型二輪免許、後者が普通二輪免許に相当していた。中型限定免許の限定条件を解除することは免許試験場で技能検定を受けなければならず、その合格率は数%台と極めて難しいものだった。
1996年の免許制度改正により免許試験場での実技試験に加え、普通自動車免許同様に指定教習所での実技教習による実技試験免除制度が出来た。俗に「限定解除」と言われた制度は二輪の中型限定に限り廃止された。*2
限定無しの大型二輪免許のほか、AT限定大型二輪免許も存在する。ただしAT限定では650ccまでという排気量の制限があり、それ以上のバイクはATであっても限定無しの免許が必要となる。
普通二輪免許を持っていなくても大型二輪免許は取得できる。教習時限は合計でも普通二輪免許持ちの場合より長くなり、技能は30コマを超える。普通二輪免許を取ってから大型二輪免許を取る方が合計の教習時限は短くなるが、技能検定が普通二輪の分1回増える。
国産車に加えて外車も多いのが大きな特徴である。クルーザー(アメリカン)バイクの代表格であるハーレーダビッドソンのバイクはすべて大型二輪であるほか、外国車は400cc超の車種が多い。
エンジンや車格、重量が大きいため、300km/h近く出るスーパースポーツ、楽に何百キロも走ることができるツアラー、クルーザー(アメリカン)もある。ただし重量も速度も大きくなり危険は増すため、普通二輪よりライダーの技量や精神の成熟が求められる。