生活困窮者支援に尽力した群馬司法書士会副会長の仲道宗弘さんが3月20日、くも膜下出血のため死去した。享年58。常に弱者の側に立ち、桐生市の生活保護制度運用をめぐる問題を明らかにして事態を大きく動かした。志半ばで倒れた仲道さんの生涯をたどった。(小松田健一) 伊勢崎市内で2022年7月に開かれた相談会に臨む仲道さん(フェイスブックから) 不正義、理不尽への怒りが原動力だった。「理の人」でもあり、大声を出すような感情をあらわにすることはまずなく、行政や企業の不当な対応には理詰めで改善を促した。生前に「困っている人のために働くのが、法律資格を持つ者の義務と使命だ」と話していた。 司法試験の受験勉強を…