アイラ・サックス監督 米・仏・ポルトガル 2019 ☆☆☆☆ イザベル・ユペールっていかにもその辺にいそうな、平凡な感じの女性なのに、画面の中ではいつ見ても不思議な華があって、たまに凄く見たくなる。 死期を悟った大女優フランキーは景勝地であるポルトガルのシントラに、旅行という名目で親族や家族を呼び寄せる。それぞれに様々な問題や関係の軋轢を抱える一同だが、フランキーにはある目的があった。 邦題は情緒深い感じだけど、現代は「フランキー」という主人公の名前そのままのシンプルなもので、実際、映画の内容もそのようなものであった。群像劇のようで、あくまでもフランキーその人の人生、その黄昏を浮き彫りにする。…