私は毎週土曜の朝10時に家の近くの本屋に行くという習慣がある。 そこで新書・小説コーナーをざっと見て1,2時間で読めそうなものを手に取り、その本屋の隣にあるコーヒーショップで読むのだ。 この時間は私にとってかけがえのない甘美な時間である… この日手に取ったのは『教養としての大学受験国語』。 著者は石原千秋さんという方で、なにやら文学のスペシャリストらしい。 国語力のない私にとって国語の本というのは今まで興味の対象ではなかったが、教養と言われるとこれからの人生を豊かにしてくれそうな気がしたので読んで損はないだろうと思って買ってみた。 小中高の国語の教科書の内容は正直退屈だったのでこの本にもさほど…