●歌は、「湯の原に鳴く葦鶴は我がごとく妹に恋ふれや時わかず鳴く」である。 太宰府歴史スポーツ公園(6)万葉歌碑(大伴旅人) ●歌碑は、太宰府市吉松 太宰府歴史スポーツ公園(6)にある。 ●歌をみていこう。 題詞は、「帥大伴卿宿次田温泉聞鶴喧作歌一首」<帥大伴卿、次田(すきた)の温泉(ゆ)に宿(やど)り、鶴の声を聞きて作る歌一首>である。 (注)次田温泉:大宰府の南、二日市温泉。 ◆湯原尓 鳴蘆多頭者 如吾 妹尓戀哉 時不定鳴 (大伴旅人 巻六 九六一) ≪書き下し≫湯の原に鳴く葦鶴(あしたづ)は我(あ)がごとく妹(いも)に恋ふれや時わかず鳴く (訳)湯の原に鳴く葦鶴(あしたづ)は、私のように妻…