中村屋サロンミュージアムは2014年10月オープン。新宿に出かけたときはよく寄るのだが、29日はちょうど10周年のその日だったようで、昼時は貸し切りで入れなかった。 「中村屋の中村彝」展をやっていた。「思想が充ち、効果を見る眼が明らかになり、腕が相当熟練して来さえすれば、方法や材料は如何に簡単でも充分雄弁に且つ「堅牢不壊」の感じを与え得るものである」は、ロシアの盲目の詩人・エロシェンコを描いた時の言葉である。 次の絵は自画像。右の「麦藁帽子の自画像」は、パナマ帽を被って、光の中にいる。自身がありたかった姿かもしれない。 萩原守衛(1879-1910 )が改築したアトリエの洋館は親友柳敬助(18…