今回の兵庫県福崎町・調査見学会メインテーマとも言える「大庄屋・三木家住宅修復現場」。 三木家は、1655年 播磨国にあった港町の飾万津から当時の姫路藩主榊原家の命で福崎町辻川の地に移り住み新田開発などを行い、1871年の廃藩置県まで姫路藩の大庄屋として地域の政治・経済・文化の中心的存在となり、明治期には地元福崎町出身の柳田國男が10歳から12歳頃まで三木家に預けられ当家の蔵書を自由に読み耽り、著書「故郷七十年」で「私の雑学風の基礎はこの一年ばかりの間に形造られたように思う」と記し自ら民俗学の萌芽を育み「私はこの三木家の恩誼を終生忘れることができない」と結んでいます。 1972年に三木家住宅が兵…