主として近世から昭和戦中期において、日本を指した国号の一つ。*1明治憲法下ではこれに「帝国」を付した「大日本帝国」が正式の国号とされた。例えば硬貨には現在「日本国」と国号が刻まれているが、戦前にはこれが「大日本」だった。読みは「だいにほん」、「だいにっぽん」、「おほやまと」とも。
漢字文化圏では権威づけのために「大」の字を用いることが多く、近代の国名でも「大清」「大韓」といった用例がみられるが、「大日本」もこれと同様のものである。純粋に地理的な言葉である「日本」に比べると、多分に国粋主義的な意味合いを含む場合が多い。
戦後は公的には一切使用されなくなったが、現在でも以下のような民間組織が「大日本」をその名称の一部としている。
*1:ただし、古来「大日本豊秋津州という日本の別称もある。」