絢爛の法川越宗一新潮社2026年1月30日 発行 日経新聞2026年4月11日 朝刊の書評 で紹介されていた本。 記事には、”近代日本の土台ともいうべき大日本帝国憲法は、明治22年に公布され、翌年から実施された。ずいぶん遅いように感じるが、憲法の起草者のひとりである井上毅(こわし)を描いた本書を読むと、成立まで時間がかかった理由と、多大な苦労がよく理解できるのだ。 熊本藩で肺を病むほど勉学に打ち込んだ井上毅は、御一新後、司法省の官吏になった。思ったことをすぐに口にしたり、相手の言葉に生返事をする毅だが、官吏としての能力は本物だ。ある理由から嫌っていた政府高官の大久保利通に見込まれ、台湾出兵に関…