『学海』2巻7号(秋田屋仮事務所、昭和20年8月10日)は、2年前知恩寺の古本まつりでヨドニカ文庫から300円で購入。和本の均一箱に入っていたような気がする。目次を挙げておく。 「青山光二が描いた京都学派の奇人土井虎賀壽と『鹿野治助日記』 - 神保町系オタオタ日記」で言及した土井虎賀寿が書いていることや敗戦直前の発行なので買ってみた。ところが、巻頭の松村克己「「まつり」と「まこと」」に、「昭和廿年八月十五日正午、ラヂオを通して国民は 畏くも 玉音によつて御詔勅を拝したのである」とあり、末尾には「(二〇、八、二七)」とあって、実際は敗戦後の発行であった。慌てて記事を差し替えたのだろう。内務省への…