【最小哲学史】 1.【ソクラテス:不可欠で不可解なものに日常が依拠している】 ソクラテス(B.C.469-B.C.399)は、アテナイの職人であったが、ペロポネソス戦争に従軍した後、告訴され、死刑になり慫慂(しょうよう)と毒杯を仰いで死んだ人。「フィロソフィア」という言葉を最初に用いたとされる。「勇気とはなにか」「何かを知っているとはどういうことか」などと具体例はいくらでも挙げられるがそれが何かを抽象的に定義するのは難しいようなことについて問答をして回ったとされる。現代でも「「わび・さび」とはいったい何ですか」と聞いて回ればソクラテスのようになることはできる。「竜安寺の石庭」や「芭蕉の俳句」な…