三島有紀子監督 (C)デイリー・シネマ 『しあわせのパン』(2012)、『繕い裁つ人』(2015)、『幼な子われらに生まれ』(2017)、『Red』(2020)などの作品で知られる三島有紀子監督の十作目にあたる映画『一月の声に歓びを刻め』。 北海道・洞爺湖、東京・⼋丈島、⼤阪・堂島という三つの異なる「島」を舞台に、それぞれ心に傷を抱えた人々の物語が交錯する。 カルーセル麻紀、哀川翔、前田敦子をはじめ、片岡礼子、宇野祥平、松本妃代、原田龍二、坂東龍汰等、錚々たるメンバーが顔を揃えた本作は、「⼼の傷と癒し」という難しいテーマにあえて挑み、⼼の中に⽣まれる葛藤や罪の意識を静かに深く⾒つめた作品に仕上…