現在、朝食・昼食・夕食と1日3食食べるのが一般的だが、 多くの人々が1日3食になったのは江戸時代のことである。 江戸時代以前の人々は昼食をとらず、 朝食と夕食の1日2食の生活を送っていた。 その当時、暗い夜になる前の夕方に食事をとっていたため、 文字通り夕食だった。 江戸時代に1日2食が1日3食になった最大の理由は、 一般庶民の間に「照明用の菜種油」が普及したことである。 現在では食用として主に使用される菜種油だが、 古くから照明の燃料として使用されていた。 しかし、昔の菜種油はとても高価で庶民には手の届かないものだった。 代わりに庶民が照明の燃料にしていたものが、 鰯(イワシ)の油である。 …