秦河勝について調べていたら、大生部多(おおふべのおお)のことが出てきた。 大生部多とは 西暦644年(飛鳥時代)に駿河国は富士川近辺で、”虫” をまつることで幸せになれるという教義で、古代日本史に史上はじめて登場する新興宗教の教祖だ。 その盛り上がりたるやすさまじく、人々は狂乱となり全財産を投げ出し恍惚となって富が訪れるのを待った。 その騒動は遠く当時の都である関西まで伝わったほどのものであった。 騒動を鎮圧するために畿内からわざわざ派遣され、鎮圧したのが秦河勝なのであった。 大生部多については資料が乏しく、飛鳥時代のシャーマンとしかわかっていないようだが、姓である「大生部」とは、皇族の子女た…