歌舞伎座「二月大歌舞伎」第2部を観る。 演目は四世鶴屋南北作「於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)土手のお六 鬼門の喜兵衛」と、舞踊と清元の「神田祭」。 「於染久松色読販」では土手のお六を坂東玉三郎、鬼門の喜兵衛を片岡仁左衛門、ほかに河原崎権十郎、坂東彦三郎など。続く「神田祭」では鳶頭の仁左衛門と芸者の玉三郎の共演で、まるで錦絵を見るような美しさ。 両演目とも3年前の歌舞伎座公演で観てるのだが、仁左衛門出演とあっては何度だって観たい。 「於染久松色読販」は大坂・油屋の娘お染と丁稚の久松が心中した事件をヒントにつくられた“お染久松もの”の1つ。物語の舞台を江戸に移して1813年(文化…