私が最初のケータイを持ち始めたのはかなり遅くて2001年。それがスマホになったのも遅くて2012年。歴代のケータイは何となく捨てられずに家に置いたまま。 おもしろいのは、「世界中電話はどこにでもある」というタイトルとは裏腹に電話を探しまわるシーンが半分くらい占めていること。昔の香港は市内通話がタダだったので気軽に店先の電話とか借りられたのに、今はすっかり様変わりしているようだ。 主人公の1人鍾哲が電話を探し回っているのは觀塘(クントン)。地図は香港映画のロケ地に詳しい「電影朝聖」さんが制作。 この辺りは工業地帯になっていて、倉庫や工場がビルの中にひしめき合っている。その中にあるレストランで高校…