締めを括るにふさわしいシンガポール映画。世界初上映。 家族と疎遠になっていたドラァグクイーンが、母親の認知症をきっかけに新たに関係性を築いていくが、そこには自分も知らなかった秘密が隠されていた。 単純にドラァグクイーンの息子を認知症のせいで娘だと勘違いしたわけではないと分かるところがうまい。 主演の許瑞奇(リッチー・コー)は、彼ありきでこの映画が出来たのだと思わせるぐらい役と同化している。 もともと整った顔立ちなので、ゴージャスな恰好が映える。 主人公が働いているお店は芽籠(ゲイラン)にある。 公娼制度がある場所で、日本でいえば歌舞伎町みたいなかんじだろうか。 シンガポールといえば、アジアでも…