「座禅とは何かと一言で言うと『ゲームを一服すること』ですね。いっぺんこのゲームからおりて、ゲームを離れたところから全体を見渡す。そして『あ、ゲームだった』と改めて感じる。得した損したという思いは、ただヴァーチャルな世界の中の思いでしかないと。ならば、もう少しこのゲームを楽しくする、新しいルールはないかと、そういうこと考える余裕を与えるのも座禅だと思いますね」 のっけから硬い話で申し訳ない。たまたまテレビをつけたらこんな番組(天地いっぱいを生きるーこころの時代―)をやっていたんだよ。上の言葉は安泰寺九代目堂頭であるネルケ無方という人の言葉である。彼はドイツ生まれで30年間安泰寺で修行し続けている…