富士山 百人一首の4首目は奈良の宮廷歌人、山部赤人によるものです。 絵画や写真を見るように、風景がありありと目に浮かびます。 36歌仙の一人ともされていて、自然叙景を得意とした歌人です。 今回は山部赤人について紹介します。 山部赤人とは 官位は高くはなかったようですが、聖武天皇に仕えていたと考えられています。聖武天皇に随行した先で、自然風物を歌に詠んだものが残されています。人物についてはあまり記録が残されていません。百人一首に選ばれている歌は、もとは万葉集に収録されていたものでした。田子の浦から眺めた富士山の美しさがとてもよく表現されてます。 時代背景 朝鮮半島出兵での敗戦や壬申の乱などを経た…