宝永6年1月1日。晴れて寒い。朝に間は薄曇。氷柱の長さは尺(1尺は約30センチ)あまり、草木では玉を垂らしたようであった。これを木氷(樹氷)と言う。(塵点録で述べる)宝永6年1月2日。快晴。宝永6年1月4日。連日、寒さが厳しい。剃刀を研ぐために湯を砥の上に注ぐとたちまち凍ってしまう。宝永6年1月6日。晴。宝永6年1月7日。連日の厳しい寒さがこの日少しゆるまり、初めて日陰の氷が解けて流れる。宝永6年1月8日。曇、朝の間わずかに雨が降り、その後晴れる。氷や雪が解ける。宝永6年1月9日。快晴。宝永6年1月10日。曇、巳(午前9時)過ぎから雨が降り、申(午後3時)過ぎから止む。夜は晴れる。宝永6年1月…