教育は歴史的に古くからあったのですが、本書でも先に述べたように(73ページ参照)、全てはすぐれた師を見つけ、弟子入りを願い、許されて教えを請う関係に入る形で行われてきました。 ところが現代の学校は異なります。教員は、教える方法のプロですが、教える内容のプロではないのです。教える内容に迫力がどうしても足りなくなる。そこで、宮下先生は、その道の専門性を持った人たちにたくさんきてもらって、あるいはこちらから出かけていって、さまざまな知識スキルを教示してもらいながら、学びの内容に専門性を担保しようとしているのです。(汐見稔幸 編著『学校とは何か』河出新書、2024) こんにちは。師って、大事ですよね。…