目を覚ますと、金髪の美少女が俺の顔を覗き込んでいた。 「お目覚めですか、勇者様!」 ……え、なに? 勇者様? 「ここは異世界リヴィオ。あなたは神の采配により選ばれし者、いわゆる――『転生勇者』です!」 ああ、はいはい、そういうやつね。 期末テスト前に徹夜して、そのままチャリで電柱に突っ込んだ記憶まではある。なるほど、これが噂の“異世界転生”ってやつか。 「まずはこれをどうぞ!」 彼女が差し出してきたのは、一冊の分厚い冊子だった。 『異世界生活マニュアル(勇者様用)』 表紙にキラキラしたフォントでそう書いてある。 「……まさか異世界で説明書読むことになるとは思わなかったな」 開いてみると、こう書…